むし歯
日々のお手入れを疎かにすると大切な歯がむし歯になっていることがあります。
多くの人がむし歯で悩まされるため、早期発見と日々のお手入れが重要になってきます。
むし歯になりたては痛みを感じることなく過ごすことが可能ですが、症状が悪化するにつれて飲み物で染みたり、食べ物を噛むと痛みが出てきます。
むし歯の進行
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①初期段階
歯の表面のエナメル質が少しずつ溶けていきます。
しかし、まだ初期段階のため、日々の歯磨きで健康的な歯に戻すことも可能です。 -
②エナメル質のむし歯
歯の表面のエナメル質がさらに溶けだし、徐々に表面が黒くなっていきます。
しかし、まだ痛みを感じることなく過ごせる段階のため、むし歯だと気づくことはありません。 -
③神経に近いむし歯
エナメル質の下の象牙質までむし歯が進行した状態です。
この段階になると、食べ物や飲み物で染みたり痛みが出たりします。 -
④神経に到達したむし歯
むし歯が進行し、神経が侵され何もしていなくても激しく痛みます。
この症状までいくと、神経を除去する「根管治療」を行う必要があります。 -
⑤末期のむし歯
歯冠部分が破壊され、とても危険な状態です。
この段階まで進行すると抜歯するしか手段がありません。入れ歯やインプラントのご相談をさせていただきます。
痛みの少ない治療
むし歯が進行していて診察してもらうのが怖い、痛みを感じるのが嫌だという患者さんに、痛みの少ない治療をご提供いたします。
もちろん、麻酔の効き目は個人差があるため痛みを感じる場合がございますが、歯を削る際も患者さんの状況を確認しながら治療を行っていきます。
痛みを和らげるポイント
■表面麻酔を歯茎に塗る
歯茎にゼリー状の麻酔を接触させることにより感覚が麻痺していきます。そうすることにより注射の痛みや治療の痛みを軽減することができます。
■針の細い注射器の使用
細い針を使うことでチクっとする痛みが少なくなり、安心して麻酔を行うことができます。
■電動注射器を使用
コンピュータの制御により安定した注射液が入ってくるため、継続的な痛みを軽減することができます。
■麻酔液を温める
麻酔液が身体の体温より冷たいと、注射した時に人はより痛みを感じやすくなります。そのため、事前に人肌ほどに温めておくことで痛みを軽減することができます。
口腔内カメラを使用したわかりやすい治療
当院では口腔内カメラを使用しながらの治療を行なっています。
患者さんのお口の中をモニターに映し出し、患者さんにも確認していただきながら「どこの歯が悪くなっているか」「どのような状態になっているか」「どのような治療をしていくか」をわかりやすくご説明しますので、安心して治療を受けていただくことができます。
歯を削る量を減らすには予防も大切
むし歯を根本的に解決するには、悪くなった箇所をただ治療するだけでなく、原因を追求して、再発しないように予防を行わなければいけません。当院ではベテランの歯科衛生士が中心となって、ブラッシング指導や口腔内のクリーニングを行う定期健診に力を入れています。
定期的にお口をチェックし、セルフケアの質を高めたうえでメンテナンスを続ければ、むし歯が生じても、削る量を最小限に抑えることが期待できます。